
「今日は暑いから2階の窓を開けておこう。」
「2階だから鍵をかけなくてもいいか。」
そんな感じでいつも外出していませんか?
いや、ちょっとまってほしい。
じつは空き巣はベランダからの侵入も多いのです。
「のぼってこれないでしょ」と思っていても、のぼって入ってくることがあるのです。
警備会社に勤務していた頃の経験から、ベランダのセキュリティ対策をご説明します。
「なにかいい対策はないかな」とご不安に思っていることがあれば、ぜひ本記事を参考いただければ解消することができるものと思います。
ベランダからの侵入が狙われやすい
警視庁の平成30年の統計では、マンションアパート、戸建て含めた住宅が対象の侵入場所は窓が全体の56.8%、出入口からが43.2%となっています。
窓からの侵入場所に絞ると縁側とベランダからの侵入が全体の25.4%となっています。
ベランダからの侵入はかなり多いのです。
さらにベランダからの侵入手口として、一戸建の住宅であれば窓ガラスを壊して入る、マンションアパートであれば鍵がかかっていない窓を開けて入ってくることが多いとのことでした。
べランダが狙われる理由として、施錠を忘れがちであること、外出時に換気の為意図的に窓を開けている家もあること。 他にもベランダ囲いにスキマがなければ、一度登って入ってしまうとバレにくく人目に付きにくい利点がある為です。
ベランダのセキュリティ対策
ベランダや窓のセキュリティ対策を簡単に実行できそうな順に説明していきます。
侵入をやりにくくすることがセキュリティ対策となります。
重要な点は、ドロボウを「目立たせて」ドロボウに「手間と時間をかけさせる」です。
1.外出時は窓を閉めて施錠

まずは外出時は2階以上の窓であってもしっかり閉めて施錠します。
「2階だし窓を開けておいても大丈夫だろう。」
ありがちです。
警備会社に勤務していた頃、家の外まわりをよく確認したのですが2階のベランダの窓を網戸で開放したまま外出しているご家庭は多かったです。
これだと外から中に簡単に入れてしまいます。
また、窓が開いているかどうかは見たらすぐにわかります。
それはカーテンの揺れや、窓と網戸の色の違いといった変化から判断できる為です。
ドロボウにも防犯意識が低いと思われてしまいますので、しっかり施錠することをおすすめします。
2.家のまわりに道具や足場になりそうなものを置かない
はしごや脚立、プラスチックケースなどの足場になりそうなものを置いておくと簡単に利用されてしまいます。
握りこぶし大の石、バールのような物といった手軽に道具になりそうなものも普段から片づけておきましょう。
そういったものがあるのであれば、必ず鍵のかかる倉庫や家の中に保管することをおすすめします。
3.ホームセキュリティでベランダの窓にもセンサーをつける
自宅にホームセキュリティを導入しているのであればベランダの窓にもしっかりセンサーを取り付けるようにします。
警備会社と契約しているのであれば警備強化の要請、自作のホームセキュリティであれば、自分でセンサーの追加発注と増設設置作業となります。
家の中だけの作業になりますので比較的簡単に実行することができます。
今は安価で効果的な防犯グッズを利用して、ホームセキュリティ環境を自作できるようになりました。
是非こちらの記事もご参照ください。
ホームセキュリティ環境を自作する全ての手順と運用まとめ【パナソニック スマ@ホーム】
通報機能はないけど音で威嚇できる窓センサー ELPAの薄型ウインドウアラーム
ホームセキュリティではないので、通報機能はありませんが窓に設置できる音で威嚇するELPAのセンサーもいいですよ。
窓ガラスへの衝撃、開放の2通りの検知方式をもっています。
検知すると大音量のアラームで威嚇します。
設置は両面テープで窓に貼り付けるだけ、操作はスライドスイッチのON・OFFだけなので使いやすい。
コイン電池で約1年使えるので手がかかりにくく、電池の交換も簡単。
衝撃検知はガラスの破壊・衝撃のみを検知しますので、誤動作しにくいです。
厚さも8mmと大体の窓の開閉をじゃましません。
ホームセキュリティの導入にためらいがあれば、ベランダの窓のセキュリティ対策としてかなりオススメです。
4.ベランダの窓には補助錠、防犯フィルムをとりつける

ガラスを壊して、鍵を開けて入ってくることも多いです。
ドロボウは侵入までの工作に5分以上かかるとあきらめる傾向にあることから、時間を稼ぐセキュリティ対策が有効です。
補助錠が窓になければ取り付けることで鍵を二重にします。
また、ガラスを割りにくくするよう防犯フィルムを貼り付けるというのもセキュリティ対策として効果があります。
これらは家の中だけの作業になりますので比較的簡単に実行できます。
補助錠は窓の上枠に取り付けることで、ドロボウが鍵を開けて入ろうとしても手が届きにくく、外から目立ちやすくなるので犯行をあきらめる可能性が高くなります。
オススメの補助錠
オススメとしては設置の手軽さからもアルソックの補助錠はよいかとおもいます。ガラス面に貼り付けることになりますが、設置して外から見るとアルソックシールが貼ってあるように見えます。
5.カメラやセンサーライトの設置
センサーライトや監視カメラをベランダに設置するのもセキュリティ対策として有効です。
ドロボウ、空き巣といった侵入者は光やカメラに映るといった目立つことを嫌うからです。
ただ、屋外にカメラやライトを設置する時は配線と取り付け方に注意が必要。
屋外の壁に設置することになりますので、しっかり固定できないと災害の時などに落下することがあります。
また配線の漏電で停電するなどトラブルの種になりかねません。
電気屋さんにお願いして設置してもらうのがよいかと思います。
ご自宅の防犯カメラの設置から電気工事まで全部お任せするならこちら。
防犯カメラ設置のプロが最適な設置場所を提案してくれます。
防犯カメラ設置(カメラ・録画機代込み)税込み98,800円からとなっています。
オススメのセンサーライト
配線の取り回しなどで、なにかと設置がむずかしい防犯カメラやセンサーライトです。
しかし電池式のタイプだとベランダから屋内に配線を引く必要がありません。
DIYが得意であればこのようなものもオススメ。
定期的に電池の交換が必要ですが、電池寿命も約12ヶ月と長く(推奨電池の充電式エボルタ ハイエンドモデルを満充電にして使用したとき)お手軽です。
LEDライトなので十分明るく、明るさや点灯時間の調整も可能です。
夜間の威嚇に不足なく、ベランダのセキュリティ対策に活躍してくれます。
まとめ
ドロボウも入りにくいだろうと思われる為、意外と盲点となるベランダです。
実際はそんな盲点をついて侵入してくる場合が多いのでしっかりセキュリティ対策したほうがよいですね。
・外出時はベランダの窓の施錠もしっかり。
・ベランダへの侵入の足場になりそうな物は家の周囲に置かない。
・センサーライト、カメラのベランダへの設置
・ベランダの窓に補助錠、防犯フィルム
・ホームセキュリティのセンサーをベランダ窓にも増設
ところどころ運用について主観を交えながらセキュリティ対策を記載してみました。すべて実行することができればセキュリティ対策として効果的ではありますが、一部だけでも取り入れることができればより安心してすごせるかと思います。
ぜひ、一度ご自宅の環境を見てみて考えていただければ幸いです。
以上「ベランダのセキュリティ対策 元警備員がオススメする侵入を防ぐ方法」でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
では、また。