ゲーム

PS5コントローラーのドリフト問題を直す!【そのシャゲダンは違うんです・・・】

PS5コントーラードリフトを直すアイキャッチ

PS5を入手してガンダム対戦ゲームのバトオペ2にいそしむ毎日。

連戦すると疲れるので、コツコツと1日数試合程度のぞんでおります。

 

そんなある日、自分のキャラクターの挙動がなんとなくおかしい。

スティックを元に戻しても右上に入力されつづけている。

自機がカタカタと小刻みに動いてしまうのです。

まるでシャゲダン(小刻みに動いて相手を挑発する行為)しているかのよう・・・。

 

原因をしらべてみるとPS5のコントローラーには挙動がおかしくなるドリフトなる現象が発生することがあるようです。

このまま何もせず使い続けると、シャゲダンを繰り返す悪質プレイヤーとして通報されてしまいます。

なんとかしなければ!

 

今回はそんなPS5コントローラーのドリフト現象を修理してみましたので、

直し方と使った道具、大体の費用も含め記事にしました。

PS5コントローラーでドリフト現象に悩まされているようでしたら参考になるかと思います。

 

なお最初に注意事項なのですが、

購入1年未満ならメーカー保証がありますので修理依頼してみてください。

本記事のような修理をするとメーカー保証が使えなくなります

 

PS5コントローラーのドリフト問題を分解して修理する

修理する知識がなかったので、まずはYoutube動画で勉強してみました。

本項では動画のご紹介にあわせて動画だけでは伝わりにくい、かなりむずかしかった箇所をピックアップします。

 

PS5のコントローラードリフト現象の原因

アナログ入力センサーの調子がわるくなると発生します。

 

修理の方法

以下の動画を参考にしつつ修理を試みます。

結論から先にいうと、この動画がめちゃくちゃわかりやすく、その通りにすることで直すことができました

内容はサイコロと呼ばれるアナログ入力センサーを取り外し、内部を清掃するというものです。

 

まずは、分解してスティックのアナログ入力センサーを外さなければ!

写真を撮りそびれたので分解中の様子は動画をご参照ください。

 

動画の助けもあり、なんとか分解できました。

PS5コントローラー分解の図

 

ドリフト問題修理の一番難しい点:基盤のハンダが溶けない!

さて動画ではあまり語られていない難しい点を共有します。

アナログ入力センサーは14ヶ所のピンのハンダを溶かして取る必要がありますが、

問題はハンダが簡単には溶けない点です。

 

ハンダを溶かすためにはハンダごてを当てるだけではダメで、ハンダを盛り足すことが必要

取りたいハンダの融点を下げて溶けやすくする効果があるらしいのです。

さらにフラックスという薬剤を塗ることで盛るハンダと取りたいハンダを結合しやすくします。

 

フラックス塗る。

ハンダごてをあてる。

ハンダを盛る。

ハンダ吸い取り機で吸い取る。

 

フラックス塗る。

ハンダごてあてる。

ハンダ盛る。

ハンダ吸い取る。

・・・。

 

何回繰り返してもハンダが溶けないんですよね

特に穴が大きいこの4箇所

ハンダが硬くて取れない箇所

 

はんだごての温度が足りない?

少し長めに押し当ててみましたが、基盤全体がどんどん熱くなってきます。

他の素子を熱で壊してしまいそう・・・。

これではアナログ入力センサーが取り外せない・・・。

 

低温ハンダを手に入れる

硬いハンダをなんとかする方法を調査しました。

どうやら低温ハンダというものがあるらしい。

低温ハンダは通常のハンダより低い融点で溶けるように調整されたもの。

硬いハンダと結合させることで全体の融点がさらに下がり、

硬いハンダを溶けやすくする効果があるとのこと。

 

うーむ

ホームセンターに売ってんのか?

 

結局、ホームセンターには売っていませんでしたのでネットを探してみます。

特殊ハンダという融点60度のものを見つけましたが高額で手が出ません。

 

いろいろ調べた結果、低温ハンダをメルカリで入手しました

低温ハンダを入手

40g400円送料込みとかなりのお値打ち。

見つかりにくいものは、メルカリ利用するといいですね。

手段の一つとして知っておいて損はなさそうです。

 

低温ハンダで硬いハンダを溶かす!

さっそく使ってみました。

フラックスをピンに塗って低温ハンダを溶かします。

 

さすが低温ハンダ!すぐに溶ける!

低温でも溶けている感があります!

低温ハンダを塗りたくる

低温ハンダをピンに塗りたくる

 

塗っては吸い取り、塗っては吸い取りを3回ほど繰り返した結果。

サイコロを外せた図

無事アナログ入力センサーを外せました

アナログ入力センサーを外すことに成功しました。

 

アナログ入力センサー内部を清掃して元通りに

動画のようにアナログ入力センサーの内部を無水エタノールで清掃していきます。

入力センサー部清掃1

入力センサー部清掃2

入力センサー部清掃4

綿棒に赤茶色の汚れが付着していました。

おそらくこれが原因だったのでしょう。

 

清掃完了してから基盤にはめ込み、ハンダづけしました。

はみ出したハンダは吸い取り線でキレイに吸い出しておきます。

フラックスがついたままだと基盤によくないらしいので、無水エタノールを使って基盤も清掃しました。

そしてコントローラーを元通りに組み立て直しました。

 

アナログ入力センサーを清掃した結果

PS5コントローラーを分解、アナログ入力センサーを外して清掃して組み立てなおす

今回の作業はこれが全てです。

特にセンサーの調整などはしていません

 

元に戻してバトオペ2を立ち上げ動作確認した結果、

正常動作を確認

シャゲダン発生せず。

心なしか操作の反応も良い気がする!

 

使った道具と費用

今回の作業で使った道具を一覧にしておきます。

PS5ドリフト修理の道具

使った道具はこちらです。

ポイント

  • ハンダごて(100V30w)1,100円
  • ハンダ 429円
  • フラックス 924円
  • はんだ吸い取り機 1,300円
  • はんだ吸い取り線 440円
  • 精密ドライバー 元々あったので無料
  • プラスチックヘラ 元々あったので無料
  • 無水エタノールと綿棒 元々あったので無料
  • そして低温ハンダ(最重要) 400円

元々材料があったものを除くと4593円となりました。

本記事の最後にリンクを貼っておきます。

 

まとめ

さて、今回はPS5コントローラーのドリフト現象を分解して修理してみました。

トータルで1週間程度の時間がかかりましたが、自分で修理ができると喜びもひとしお。

故障の修理には浪漫があります

 

もっとも修理道具があればいいのですが、無いときはそれを揃えることにも費用がかかってしまうのが難点です。

「新品買ってきた方がいいのでは?」

ということにお気づきの方もおおいでしょう。

 

あくまで浪漫成分をお求めの方にのみ。

もし自分で修理を試みるつもりでしたら道具を全て揃えてから取り組むことをおすすめします。

無いものを集めながらだと時間めっちゃかかります。

最後に使った道具のリンクを貼っておきます。

 

以上、「PS5コントローラーのドリフト問題を直す!【そのシャゲダンは違うんです・・・】」でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

では。

 

PS5の置き場でお悩みの時はこちらの記事もご参考に→PS5入手後に直面する設置場所とスピーカー接続方法問題の解決

 

以下今回つかった材料のリンクです。

低温ハンダについてはメルカリなどで「低温ハンダ」で検索してみてください。


-ゲーム