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警備会社に勤めていた時、防犯カメラでこんなトラブルがありました。
匿名の通行人から「そこの家の前を通るたびに防犯カメラのライトが光って写真撮られているようで気分がわるい、撤去するように言ってくれ」と警備会社宛にクレームとなったものでした。
その防犯カメラというのはカメラのセンサーが人に反応してライトを点灯、写真撮影するといった機能をもっているものです。
その家は自宅駐車場の車にイタズラされるので防犯カメラを家の壁に設置されていました。
防犯カメラは上手に設置することでイタズラや近隣トラブルの抑止にもなります。
一方で今回のような防犯カメラを設置したことが原因で近隣の方にプライベートを監視していると思われてしまうことがあります。
防犯カメラの設置には注意が必要です。
今回はカメラを設置した効果と設置したことで発生するトラブルの回避の注意点について説明します。
安心して防犯カメラを設置することができ、トラブルなくカメラの効果を生かすことができるようになるかと思います。
ぜひ最後まで読んでみてください。
防犯カメラ設置で期待できる効果
防犯カメラを設置することで期待できる効果は以下の点。
- 敷地内への無断侵入に対する抑止、犯罪抑止
- 敷地内のイタズラや嫌がらせに対する抑止
- トラブルとなった時の証拠となる映像の記録
- 防犯意識が高いことを印象づけることができる
冒頭で説明したお客さんの例では駐車場の車が不審者にいたずらされ困っていたのでカメラを設置することで抑止としていました。
実際に駐車場の車に対するイタズラがピタッと止まりました。
見られていないことが前提で成立するものに対しては大きな抑止効果があります。
また、何かあった時に警察に映像を証拠として説明できるようになることも防犯カメラ設置の強みです。
防犯カメラ設置による近隣とのトラブル
主にプライバシーに関してトラブルになることがあります。
自分の行動や家の様子を見られている等、監視されていると思わせてしまうことがあるためです。
防犯カメラを設置するのに近所の許可は必要?
防犯カメラ設置の許可は不要です。
ただご近所にお断りはしておいた方が無難。
下記3点を意識して説明しておくとトラブルになることは少ないかと思います。
- 自宅の防犯の目的であること
- カメラ直近に防犯カメラ設置中のシールをはり付ける
- 近所の家の玄関や部屋、道路は監視範囲に入れない(個人情報保護の観点からプライバシーの侵害になってしまうので注意)
防犯カメラ設置でご近所トラブルとなった時
映像を見せろと言われても応える必要はありません。
そもそも不特定の人物に対する抑止目的なので、カメラ位置や映像を分析されたら防犯としても困るからです。
どうしてもというときは警察を通してもらうように伝えます。
本当に警察に説明する時にそなえ、次のカメラ設置の注意点も参考にしてみてください。
防犯カメラ設置時の注意点
防犯カメラを設置するときは下記の点に注意して設置しておけばトラブルになっても問題ない旨を説明できます。
- 事前にカメラの仕様を理解して設置場所を決める
- 近所の家の玄関、窓、道路をうつさない
- どうしてもうつしたくない場所がうつる時はカメラの機能を最大限利用する
順番に説明します。
カメラの仕様を理解して設置場所を検討する
マニュアル等でカメラの性能や録画装置の記録時間を調べておきましょう。
- カメラは真っ暗でも撮影できるのか
- ライトがついていて点灯させるのか
- カメラの監視距離と範囲といったカメラの仕様
- 録画装置の録画時間は何日分か
- 録画タイミングは24時間ずっとなのかセンサー反応時の数分なのか
これらを確認しておきます。
カメラの性能や撮影タイミングをしっておけば、不審を問われても説明できます。
また防犯カメラにはよく見える距離と範囲があります。
レンズで調整できるものもありますが、その距離を離れると極端に不明瞭な映像になります。
これらの特性を考慮してプライバシーを侵害しない設置場所を検討します。
近所の家の玄関、窓、公道をうつさない
近隣の家の玄関、窓、道路などプライバシーを侵害してしまう部分をうつさないようにカメラの向き、角度を調整して設置します。
カメラの設置をプロに任せるなら、最初からうまく対応してくれます。
自分で設置しているならカメラの取り付け金具を調整して角度を下げる、自宅側によせて向きを変更することで対応できます。
うつしたくない場所はカメラの機能を最大限利用する
極力うつしたくない場所にわざわざカメラを設置したくはない。
そんな気持ちはあっても設置場所によっては、どうしてもカメラ範囲に入ってしまうこともあります。
そんな時はカメラのマスク機能(映像を部分的に隠す処理、センサーなら反応しない箇所を作る処理)を有効利用して調整しましょう。
例:冒頭の問題はカメラのマスク機能を利用して対応
冒頭の「防犯カメラが不特定の通行人も撮影している」件。
カメラセンサーのマスク機能を生かし検知範囲をしぼったことで、通行人に対してはカメラもライトも反応しないようにすることにしました。
その後トラブルになることはありませんでした。
防犯カメラの機能を知っておくことで、カメラの防犯の抑止効果は生かしたまま近所トラブルを回避することも可能です。
近所トラブルとなりにくい防犯カメラの設置方法
塀などに設置することで外側から内側の自宅を監視する
塀やポールにカメラを設置し外から自宅に向けて監視するようにします。
稀にこのような設置環境を見たことがあります。
防犯カメラは目立ちにくくなり、近所の家が監視範囲に入りにくくなるので近所トラブルになりにくいです。
しかしカメラが目立ちにくくなるので抑止力も下がることがあります。
また、カメラへの配線の引き方、カメラへの給電方法などが非常に難しくなりますので設置はプロにお願いすることを推奨します。
カメラ自体を丸いカバーでおおっているドーム型カメラを利用
ドーム型カメラは向きや角度が外目から見えにくく、あまり目立ちません。
ひさしや軒のような屋外でも天井がある場所に設置します。
こちらの方法もカメラへの配線の引き方、設置の仕方が難しいのでプロにお願いしたほうがよいかと思います。
最後に:どうしても防犯カメラの設置に困ったとき
防犯カメラを設置する場合には、近隣のプライバシーに配慮した設置をする必要がありトラブルの種にあることがあります。
もし、自分で防犯カメラを選んで設置するのが難しい時はプロにお願いしてみてはどうでしょう。
防犯カメラの選別から施工まで対応している警備会社があります。
ホームセキュリティのページですが、防犯カメラのラインナップも記載されています。
以上「防犯カメラを設置したらクレームに!?プライバシーのトラブル回避の注意点」でした。
参考になれば幸いです。
では、また。