ホームセキュリティ環境を作ろうとお考えでしょうか。
ホームセキュリティは防犯センサーを配置して、誤動作は少なく、侵入者にはしっかり反応する環境を作る必要があります。
でもどこにどんなセンサーを設置すればいいのか、いくつセンサー準備すればいいんだろう?と悩むことになるでしょう。
警備会社でホームセキュリティのプランニングをしてきた私が具体的なプラン例をもとに説明します。
本記事を参照いただければ、ホームセキュリティの環境を自作するときにベストなセンサーの種類、数、設置場所についてわかるようになります。
ぜひ最後まで読んでみてください。
ホームセキュリティでセンサー設置のプランが必要な理由
ドア窓ぜんぶにセンサーを取り付けて、人感センサーもいたるところに設置しておけばカンペキに思えます。
しかし、センサーは人以外の物でも反応する場合があり、センサーの数が増えるほど誤検知する可能性も増えることになります。
費用もかかるうえ、ストレスフリーな運用に向きません。
最大の防犯効果がある場所に最小数のセンサーを設置するプランが必要となります。
センサー誤報、誤動作の例については別記事にまとめていますので参考ください。
何故こんなことで!?ホームセキュリティに多いセンサーの誤報、誤動作
まず間取りのレイアウトを作成
ホームセキュリティのセンサー設置のプランでは事前に下記の点を調べておきます。
- 自宅の周囲の環境
- 外面のドアと窓の数と形
- 適当でいいので家の中の部屋の配置図
今回はサンプル例として家の間取りを作ってみました。
サンプルで作った家の図なのでこんな家あるか?とかは言わないでください。
こちらは1階。
こちらは2階。
このような図面にセンサーを配置していきます。
センサーはこんな図形で設置していきます。
カメラは動体検知機能のついたものです。ただの防犯カメラではないことをご承知ください。
レイアウトに防犯センサーを配置
家のレイアウトをもとに防犯センサーを配置していきます。
センサー設置プランで守るべきポイント
- 重要なものが置いてある場所までの動線上にセンサーを設置
- ホームセキュリティ本体(重要物のため)までの動線上にセンサーを設置
- 屋外に面した人が入れるドア、窓には開閉センサーを設置
- 室内には空間を監視できるセンサーやカメラを設置
- 開閉を監視するセンサーと空間を監視するセンサーをどちらも組み合わせて設置
- カメラを使う場合、光や影の差し込みを遮ることができるか確認
- 防犯センサーの検知範囲や仕組みを理解し、仕様の範囲で設置
センサー設置後の図面
1Fの図と説明
ポイント1 玄関
玄関は侵入口の中で非常に大きな割合を占めています(警視庁統計より)。
内部を監視できるセンサー(カメラか人感センサーのどちらか)と開閉センサーは必ずセットで設置します。
宅配や業者をよそおって、さりげなく玄関ドアをさわってみるのはとても簡単ですよね。
狙われやすく入りやすいので、必ずセンサーを設置します。
ポイント2 重要な部屋
この図面上ではリビングを貴重なものが置いてある重要な部屋としました。
内部を監視できるセンサー(カメラか人感センサー)と窓には開閉センサーをセットで設置します。
ポイント3 一階の窓、出入口すべて
一階の窓、出入口はすべて開閉センサーを設置します。
ただし、窓が小さすぎて人の出入りができなそうな窓、センサーが設置できなそうな窓などは不要。
心配な場合、建物の内部の扉に設置します。
2Fの図と説明
ポイント4 2階の重要な物が置いてある部屋
2階の押し入れには金庫がある設定なので、その手前の廊下にセンサーを設置しておきます。 人感センサーかカメラのどちらかを設置します。
押し入れではなく他の部屋に金庫や重要なものが置いてある場合は、センサーを設置します。
バルコニー直下カーポートがあるので、侵入者が登ってくることを想定し開閉センサーを設置しています。
センサー設置後の反応の想定
玄関か窓を開ける→開閉センサー反応。
家の中物色→人感センサー、カメラで複数の反応。
このような具合に、侵入者が侵入して動き回れば複数のセンサーが複数回反応していきます。
留守中にそのような反応が返ってきたらすぐに警察へ通報することになります。
プラン例よりも広い家などはセンサーの数を増やすことも検討
このセンサー設置のプランでは開閉センサーが12個、動体検知カメラ、人感センサー合わせて3個つかっています。
今回の例ではこのような個数で収まりましたが、家が広く重要なものが置いてある部屋が増える場合、センサーも増やすことになります。
まとめ
- 自宅の周囲の環境をよく観察して簡単に間取りを図にしておくこと。
- ドア、窓にはセンサーを設置すること。
- 重要なもの、守りたいものがある場所や動線上にはセンサーを設置すること。
- 開閉を監視するセンサーと内部を監視するセンサーを必ず組み合わせること。
このような点を守りプランを作成すれば、最小の数で最大の効果を得ることができるセンサー種類と数がわかります。
ホームセキュリティの環境を自作する時は、ぜひこちらも参考になさってください。