ホームセキュリティ

何故こんなことで!?ホームセキュリティに多いセンサーの誤報、誤動作

いらすとや 誤報の図

 

ホームセキュリティを導入しているとセンサーの誤報、誤動作でこんな出来事が必ず発生します。

会社に出勤している時に警備会社の管理センターから1本の電話。

警備会社:「〇〇様でしょうか。」

「はい」

警備会社:「警備会社です。センサー反応による緊急対応により、お客様のご自宅に隊員が入館しています。」

「えっ、なにかあったんですか!?」

警備会社:「隊員の確認の結果、侵入者等の形跡はありませんでした。ご安心ください。」

「そうですか。じゃあ、何が原因?」

警備会社:「エアコンの動作で空間センサーが反応していますので、切ってもよいでしょうか?」

「ああ・・・、切り忘れてました。すみません。切って大丈夫です。おねがいします。」

警備会社:「了解しました。」

「(センサーってこんなことで反応するのか・・・)」

 

センサーの誤報はよくあります。

センサーがどういったことで反応するかわかれば、自分でもある程度対策が可能となります。

今回はホームセキュリティのセンサーでよくある誤報、誤作動の原因についてのお話をしていきたいと思います。

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よくある人感センサー(空間センサー)の誤報、誤作動

人感センサー、空間センサーは赤外線量をもとにした温度の変化を監視しています。

センサーの監視範囲に、突然36.5度の温度の人間が立つと急な赤外線量の変化としてとらえて反応します。

ただ温度の急な変化に反応するように作られているので、人間だけに反応するわけではないところが、誤報の原因にもなっています。

・エアコンの切り忘れ

冷房、暖房の温度の変化により監視している箇所の急な温度変化が発生すると反応する場合があります。切るしかありません。

・急な温度変化が発生する電化製品

炊飯器、電気ポット、ウォーターサーバーなどはタイマーや内部温度を一定に保つ、除菌といった性能により急な熱が発生する場合があります。

それらがセンサーの検知範囲に置かれている場合、センサーが反応します。

センサーの検知範囲から外してあげることで対策できます。

家庭用ではありませんが、パソコンサーバー、FAXなども高温の排気を突然出し始める場合があり、誤報の原因となります。

・虫、動物、ルンバ

特に夏場は虫が多く発生しますので、飛んでいる虫、センサーにへばりつく虫でも反応します。虫よけ塗って対応するか、検知感度を弱めるなどで対応するしかないですね。

ペットなどの動物も原因となります。その場合は、センサー位置を変更するか、ペットの住処を変更するしかありません。

ルンバは人がいるときに作動するよう設定しましょう。

・窓の開放からすきま風

換気で窓を開けていたりすると、風による温度変化やカーテンその他の揺れで反応する場合があります。外出状態にするときは、窓は閉めておきましょう。

こちらにも夏場に多い人感センサーの対策もまとめていますのでぜひご参考ください。

よくある開閉センサー(マグネットセンサー)の誤報、誤作動

マグネットとセンサーが離れると反応するので、そのような原因を作らないようにしておくと安定して使えます。

・ドア、窓の鍵のかけ忘れ

風で自然に開く場合もあれば、だれかが開けてしまうなんてこともあります。いくらホームセキュリティしていても、不用心なので外出時や寝るときは施錠の確認しましょう。

窓や玄関が両開きで観音開きの場合、フランス落とし(片側が開かないように上か下にある留め金)をしていないと、鍵をかけていても開いてしまうことがありますので注意です。

・センサーとマグネットの位置ずれ、脱落

何かの拍子にセンサーやマグネットをずらしてしまったり、湿気などで粘着部分が弱くなってセンサーかマグネットが落ちてしまうといったことがあります。

 

よくある振動センサーの誤報、誤作動

あまり市販されているのは見ませんが、振動を検知するタイプのセンサーです。

私が勤めていた警備会社では使用していました。

窓に貼り付けて、侵入者がガラスを壊したタイミングで反応するものです。

誤動作の例では強風が窓にあたって震えるときの振動、小石などが窓にあたっても反応する場合があります。

掃除の時にセンサーに掃除機を当ててしまったり、窓からはがれ落ちて反応なんてこともよくあります。

 

その他の原因

ホームセキュリティの場合、無線で本体とセンサーがつながっています。

無線でのやり取りはどうしても他の電子機器の影響をうけやすいです。

電子レンジや他の無線の機器からのノイズ干渉、複数のセンサーから同時に信号を送られ正常に反応しなくなるといったことがあります。

原因と対策は開発メーカーでないとわからないことが多いです。

警備会社のホームセキュリティを利用していて、反応や動作がおかしいと感じたのであれば一度点検の要請をしてみてください。

センサーの設置位置で注意する点

こんな点にも注目してみてください。

センサーの設置位置が誤報、誤動作に関係している場合があります。

①センサー同士が同時に反応しない位置に設置すること

玄関ドアに開閉センサーを付けていたら、人感センサーは玄関ドアを見ないよう監視範囲から外すといった感じです。

具体的にダメな例と良い例を示します。

ダメな例:

玄関ドアが人感センサーの検知範囲に入っている

ドアを開けると開閉センサー、人感センサーが同時に反応して信号を送ってしまう

ドアを人感センサーが見ている

良い例:

玄関ドアを人感センサーの検知範囲から外している

ドアを開けても開閉センサー、人感センサーが同時に反応しない

ドアを人感センサーが見ていない

ちなみに私はパナソニックのスマ@ホームを利用してホームセキュリティ環境を作っています。

ためしにセンサー複数を同時に反応させてみましたが特に問題は発生しませんでした。

今後誤動作しないとも限らないので、念のためセンサーが同時に反応しないような位置と向きに注意して設置するようにしています。

 

 

②無線ルーター、電子レンジ、冷蔵庫、インターフォンなどノイズが発生する可能性がある物から離れた位置に設置する

これは文字通りです。

ノイズの干渉を受けるとホームセキュリティ機器が正常に反応しなくなることがあります。

③電波の届きが悪い場合は中継器を増やしてみる

電波の届きが悪い状況でしたら、電波の中継器を増やして対策をします。

 

 

パナソニック製で環境を作っているなら、このような中継器を設置します。

 

いろいろやっても同じセンサーの誤報、誤動作が発生する場合

これはもう故障です。

すみやかに替わりのセンサー、機器を取りよせて交換しましょう。

 

まとめ

本記事ではよくあるセンサーの誤報、誤動作についてまとめました。

ホームセキュリティを利用していてセンサーの誤報、誤動作が多いと感じられたら、もう一度本記事をご参照いただければと思います。

原因が予想できるとかなり対応しやすくなります。

また紹介した以外の原因でもセンサーの誤報、誤動作が発生することがあります。

繰り返しとなってしまいますが、もし対策しているにもかかわらず何度も同じセンサーが反応してしまうときは故障の可能性が高いです。

一度、正常な機器を取り寄せて交換してみましょう。

 

また、今日では高性能な防犯グッズを利用してホームセキュリティを利用することができるようになりました。

パナソニック スマ@ホームを使ってホームセキュリティ環境を自作しています。

プランニングから運用まで全てをまとめていますのでぜひこちらの記事もご参照ください。

ホームセキュリティ環境を自作する全ての手順と運用まとめ【パナソニック スマ@ホーム】

 

以上、「何故こんなことで!?ホームセキュリティに多いセンサーの誤報、誤動作」でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

参考になれば幸いです。

では、また。

 

 

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