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その玄関の防犯対策は大丈夫?6つの手口と7つの防犯対策

玄関防犯対策のアイキャッチ

 

玄関の防犯対策に不安はないでしょうか?

警察庁の資料(住まいる防犯110番:手口で見る侵入犯罪の脅威)では玄関は窓の次に多い不審者や泥棒・空き巣の侵入口です。

何も防犯対策をしていない場合は、早急に対応を考えることが重要です。

 

ホームセキュリティの利用が玄関の防犯対策に最も効果的ですが、その他にも有効な対策があります。

警備会社に十数年勤務した経験をもとに、玄関への侵入手口の6つの紹介と7つの防犯対策を説明します。

ご自宅の防犯対策の参考になれば幸いです。

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玄関の6つの侵入手口

空き巣の手口イメージ

空き巣や不審者の玄関への侵入手口にはどのようなものがあるのでしょうか。

次の玄関の6つの侵入手口が知られています。順番に説明します。

ポイント

  1. 無施錠からの侵入
  2. 合かぎ
  3. ドアのこじ破り
  4. ピッキング
  5. サムターン回し
  6. カム送り(バイパス解錠)

 

1.無施錠からの侵入

無施錠からの侵入は住居の侵入で一番多いことがしられています。

不審者や空き巣にとって、玄関ドアの施錠の確認は簡単なことが理由の一つです。

さりげなく扉をさわるだけなら怪しまれにくく短時間で確認ができます。

運良く鍵がかかっていなければ、そのまま侵入できてしまいます。

不審者や空き巣が常に侵入できる隙を狙っていると考え、すこしの外出でも玄関の鍵をかけることが最も重要な防犯対策となるでしょう。

 

2.合かぎ

合かぎを準備して侵入する手口です。

鍵に刻印された番号を知られることで合かぎとして複製され侵入に利用されます。

実例では、アパートの管理会社社員をよそおって鍵番号を確認され複製されたなどがあります。

合かぎの不正な作成をさせないために鍵は持ち歩き、家族以外の人には見せない、わかりやすい場所に鍵を置いておかないことが重要です。

合かぎで不都合が生じたら、扉のシリンダーを交換して別の鍵にする必要があるでしょう。

シリンダーの図

シリンダー

 

3.ドアのこじ破り

玄関ドアの隙間にバールなどを押し込み、むりやりこじ開けて侵入する手口です。

玄関ドアのガラス部分を破壊して扉を開けてくることもあります。

非常に強引な方法ですが高い技術を必要としません。

誰にでもできて短時間で侵入することができるため、比較的多い手口です。

 

4.ピッキング

ピッキングのイメージ

鍵を使わずピックと呼ばれる特殊工具を鍵穴に差し込んで解錠して侵入する手口です。

鍵を無くした時に鍵屋さんに扉を開けてもらう時に利用する技術を悪用したものです。

今現在はピッキングの道具を持つことが取り締まり対象となっているために減りつつあります。

(参考資料:警察庁「住まいる防犯110番:侵入犯罪の取り締まり強化」)

 

5.サムターン回し

郵便受けやドアの隙間やから工具を差し込んでサムターン(ドアの内側にある施錠用のつまみ)を回して解錠する手口です。

玄関ドアをドリルで穴を開けて工具を差し込む大胆な例もあります。

サムターン回しは防犯性能の高い鍵も開けることができる手口の一つです。

今現在はサムターン回しの道具も取り締まり対象です。

 

6.カム送り(バイパス解錠)

シリンダーを浮かせ、浮かせた隙間に特殊な道具を差し込み、かんぬき部分のカムという部品を動かして解錠する手口です。

鍵や扉を壊すわけではないので、開けられた形跡が無く被害に気がつきにくい特徴があります。

 

玄関の防犯対策7

防犯対策イメージ

防犯グッズを使った玄関の防犯対策を7つ紹介します。

かんたんにできるもの、施工が必要なものがあります。状況に応じて利用することがおすすめです。

ポイント

  1. 玄関周りに死角を作らないようにする
  2. ドアガードプレートの取り付け
  3. 補助錠の取り付け
  4. 防犯性の高い鍵に交換する
  5. ガラスに防犯フィルムの貼り付け
  6. サムターンカバーの取り付け
  7. モニター付きインターホンや防犯カメラ、センサー付きライトの設置

 

1.玄関周辺に死角を作らないようにする

スッキリとした玄関のイメージ

庭木などは定期的に剪定して玄関周りはスッキリとさせ死角を作らないようにすることも防犯対策になります。

外からの見通しがいい玄関はピッキングなどの行為を働いても目立ちやすくなります。

不審者や空き巣が侵入を諦める可能性が高くなるでしょう。

玄関周辺に死角を作らないよう見通しをよくしておくことが重要です。

 

2.ドアガードプレートの取り付け

ドアに金属のプレートを設置することで、バールによるこじ開けや鍵の破壊開錠を防ぐことができます。

取り付けに少し技術と工夫が必要となることが難点です。

 

3.補助錠の取り付け

補助錠を取り付けることによって侵入に時間をかけさせるのに効果的です。

見た目の防犯性を高めることもでき、カム送りやサムターン回しなどの手口対策にもなります。

工具なしでかんたんに取り付けることができる商品もあります。

 

4.防犯性の高い鍵に交換する

ディンプルキーの図

ディンプルキー

不正な解錠に強いディンプルキーや電子錠に変更します。

ディンプルキーは鍵に丸いくぼみがあり鍵穴内部の構造が複雑なためにピッキングに強く、侵入に時間をかけさせることができます。

防犯性の高い鍵としておすすめですが、シリンダー交換をするので扉に合わせた商品の選択と技術が必要なことが難点です。

 

電子錠は暗証番号や指紋認証、スマホなどで鍵を使わずに解錠するタイプの鍵です。

鍵穴がないためこちらもピッキングに強く、オートロック機能が付いた商品を選べば鍵の閉め忘れによる侵入防止にもなります。

 

電子錠は施工も含めて対応している警備会社があります。施工先にまよったら警備会社に連絡するのも一つの手段です。

 

5.ガラスに防犯フィルムの貼り付け

玄関ドアにガラスが取り付けられている場合、防犯フィルムの貼り付けが対策として有効です。

ガラスを破られて解錠工作をされる手口の対策になります。

防犯フィルムはガラスの耐久度が上がり破れにくくなるため、侵入に時間をかけさせることができます。

 

防犯フィルムはかんたんに手に入りますが、効果的な貼り付けやキレイな貼り付けなどの施工が意外とむずかしいかもしれません。

防犯フィルムの取り扱いから施工まで対応している警備会社に相談することもおすすめといえます。

 

6.サムターンカバーの取り付け

サムターンカバーの図

サムターンの周りをカバーでおおうことで、サムターン回しの手口でつかう器具を届きにくくします。

サムターン回しの手口を防ぐことができます。

粘着テープで貼り付ける商品が多くかんたんに取り付けができます。

 

7.防犯カメラ、センサー付きライトの設置

防犯カメラのイメージ

防犯カメラ、センサー付きライトは見た目の防犯性が高まり対策としても有効です。

防犯カメラであれば玄関付近を撮影しているため目立つことを嫌う不審者や空き巣の侵入対策になります。

またセンサー付きライトは玄関周りを明るく照らすことで、夜間の侵入対策になります。

 

防犯カメラ、センサー付きライトはホームセンターやネット通販でも手に入ります。

しかし設置には高所の作業、漏電対策、落下対策などにも注意が必要です。設置後の見た目も悪くなることもあります。

カメラやセンサーライトは施工も含めて対応している警備会社があります。相談先にまよったら警備会社に連絡するのも一つの手段です。

 

まとめ

玄関の侵入手口を6つ、防犯対策を7つ説明してきました。

不審者や空き巣の犯行をあきらめさせるには時間をかけさせることが有効です。

警察庁に資料でも5分以上侵入に時間がかかると約7割はあきらめるとされています。

玄関の防犯対策としてご紹介した複数の方法を組み合わせることで、目立たせて時間をかけさせることになります。

かんたんにできる対策とそうでない対策がありますが、できそうなところから実行してみてはいかがでしょうか。

 

「より安心できるように防犯性を高めたい」「近所で空き巣被害が出ているので防犯を徹底したい」

警備会社のホームセキュリティを検討することも一つの手段です。

ホームセキュリティは提供している企業やプランによって料金が異なります。

まずは資料請求で比較検討し、口コミでの評価も参考にして総合的に判断するのもおすすめといえます。

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